2020年は様々な事業において新たなチャレンジがもたらされました。企業の社会的責任もその1つです。しかしこれらのチャレンジは新たなチャンスを生み出しました。地域社会に対し継続的に利益を還元すること、そして情報技術(IT)における学校教育と実務現場のギャップを埋めるためのProgressSoftの継続的な努力を完全リモートな環境でも持続して行うということです。
ProgressSoftは、若いリーダーが地域の強みを活かして社会変革を主導し、地域紛争を平和な社会へと変える力を身につける上で重要な役割を果たしている、平和構築のために積極的に活動する世界的非営利団体Generations For Peaceと協力することを決定しました。そして世界初のプログラミング教育活動を基礎にした平和構築プログラム『Code for Jordan』という共同ミッションが生まれました。
『Code for Jordan』は、ヨルダン国内の若者とシリア難民の経済的・社会的・文化的参加を促すことを目的とし、若者のテクニカルスキルを向上し、実務職場で活躍するのに必要な実戦力を提供します。
世界的パンデミックの中、2020年5月に32時間に及ぶトレーニングプログラムが開始されました。3つのチームに分けられた、バルカ、サハブ、マフラクからの20名の学生にアプリケーションフレームワーク「Flutter」の集中講座を実施。それ以外にも、Source Control(GIT)やスクラム(ソフトウェア開発手法)、より重要となるFirebase、Node.jsやMySQLなどのツールを使用した独自のプロジェクト開発も行われました。
トレーニングセッションは、ProgressSoftのモバイル開発者がすべてのセッションを実施・モニタリングする方法でリモートで行われました。熱心かつ献身的なチームのおかげで、プログラムを通じてプロジェクトが継続的に向上するという喜ばしい過程を見ることができました。
最終的にはトレーニングセッション、プロトタイプのどちらも立派なプロジェクトへと成長し、素晴らしい結果を残しました。
Street Watch
チーム・サハブ
Street Watchは、ストリートや場所、歩道などの保守・修理が必要な場所を特定するために開発されました。場所の写真を撮り、GPSに紐づけて自治体担当者に送信します。保守・修理が必要な場所の優先順位を付けることによって自治体をサポートし、サハブの町を安全に維持します。
Tech Learn
チーム・マフラク
Tech Learnは教えたい人と学びたい人をマッチングするために開発されました。特定の専門分野において教える人を資格に基づいて登録させるというアイデアです。アプリユーザーは自分が学びたいと思うスキルを教えてくれる人を登録者の中から選びます。教えるスキルを持つ、または教えたいと考えている人には新たな収入源をもたらし、より良い教育を求めている人には学びの場を提供することを目的としています。
Visit Saltus
チーム・バルカ
Visit SaltusはAl-Saltのローカルビジネスをサポートし、アプリを通じて間接的に労働の機会を提供します。このアプリではバルカのアトラクションや観光オプションが地図上で表示され、信仰の場や文化ツアー、ホテル、公園などのカテゴリーで分類されます。バルカでの観光を推進し、地域社会に新たな収入をもたらすことを目的としています。
最後になりましたが、ProgressSoftは、学生たちと彼らのプロジェクトによる大きな功績を非常に誇りに思っています。また、GFPとともにこのプログラムに携われたことを大変うれしく光栄に思います。あらゆる水準においてやりがいのある経験であり、学生たちによる功績を見届けられたことは何よりも価値のある取組みであったと大きな満足を感じています。