この2年で私たちの生活は突然大きく変わりました。ライフワークスタイルもその1つです。オフィスワークからリモートワークへの変化から始まり、今では多くの企業では新しいワークスタイルの形として、オフィスワークとリモートワークを兼ね備えたハイブリッドな仕事環境が生まれています。
ロックダウンや多くの制限は緩和されつつありますが、ハイブリッドな仕事環境は今も主流になっています。その理由は何でしょうか。最も大きな理由は、国内・国外両方において従業員の雇用を地理的に拡大することができるようになったことです。また、リモートワークでは通勤時間を減らすことができ、健康面、費用面、そして環境面において大きな利点があります。それらすべてのおかげで、生産性が向上し、病気休暇が減り、また離職率も下がりました。
しかし、ハイブリッドな仕事環境を続ける上で取り組みが求められることもあります。高いレベルでの自己管理、慣れないオンラインコミュニケーション、疲労や孤立感などのリスクなどです。
そこで、この変化に対応するため、リモートワークによる困難を成功に変えていくコツについて一緒に考えてみましょう。
- 適切な環境づくり
多くの時間を過ごすワークスペースを、心が落ち着き、楽しく元気がでるような、想像力をかきたてる場所となるよう、デザインしてみましょう。簡単なことでも環境づくりはできます。例えば窓の近くにワークスペースを作り自然光を取り入れてみたり、屋外で仕事したりしてもいいでしょう。他にも、観葉植物や眺望などで自然に囲まれている環境を作るのもよいでしょう。美しい景色の写真でも構いません。これはリラックス効果と想像力の向上に役立ちます。そしてもちろん、集中力をあげるため快適なデスクや椅子を揃えることも大事なことです。また、一室、または部屋の一区画を仕事専用として利用し、仕事場をパーソナルスペースから切り離すことも重要です。
- 1日のワークフローの確立
1日のベストルーティンを決めることで、仕事モードとプライベートモードを分けることができます。たとえば同じ時間に起きて、仕事用に服を着替え、仕事を始める前にニュースなどの情報を収集をしながらコーヒーを飲んだりすると、うまく切り替えができるでしょう。一見日常的に見える作業でも、仕事に向けた精神的な準備となり、気を引き締め、集中することができます。
- 仕事とプライベートの境界
リモートワークでは「オフィス」がすぐそばにあるため、休みなく長い時間を仕事に費やしてしまいがちです。長時間の仕事や限界を超えるような働き方は過重労働となり、最終的には心身の健康を害してしまうことになるでしょう。仕事の時間が終わったら、チームメンバーにサインオフすることを伝え、コンピューターを切り、その後は携帯でメールチェックをすることはやめましょう。仕事とプライベートの境界を設けることは、翌日のためにエネルギーを維持し、効率的に仕事をするために大変重要です。
- セルフケアと健康への配慮
セルフケアをすることで孤立感を減らし、健康であることは仕事のやりすぎを解消します。家で仕事をする場合、休憩が必要なときに10分間ストレッチをしたり、エクササイズバイクやトレッドミルに乗ったりすることもできますので、ぜひこれを活用してみてください。元気を回復するための休憩、運動、バランスの良い食事、睡眠を毎日のスケジュールに組み込むことを意識してみましょう。
- お子さんがいるご家庭では
リモートワークの良い点は、通勤時間の減少ということはすでにお話ししました。お子さんとの時間を前よりも多く取れるようになったご家庭もあるでしょう。しかし、お子さんが家にいると仕事に集中することが難しくなります。
これに対しては、お子さんと空間と時間の境界をしっかり取ることが非常に大切になります。これによって、あなたが仕事中は遊べないということを理解してもらいましょう。仕事専用のワークスペースを決めたり、リモートワークのスケジュールやワークフローをしっかり作ることにより、お子さんが何を求められているのか、いつならいいのかを知ることができます。
他にも、あなたの仕事の「手伝い」をしてもらうことで、お子さんに楽しく関わってもらうこともできます。たとえば「仕事中」や「会議中」といったサインプレートを作ってもらえば、お子さんはそのサインプレートの意味をより理解するようになるでしょう。
お世話が必要な生まれたばかりの赤ちゃんや小さいお子さんがいるご家庭では、助けが必須です。この場合は、保育サービスや、家族や友人のサポート、パートナーとの連携したルーティンづくりなどを考えましょう。