ProgressSoftのヒューマンキャピタル部門が採用候補者と話すときに考慮する最も重要なソフトスキルについて、ProgressSoftのヒューマンキャピタルマネージャー Khaleel Asalに話を聞きました。
Q:採用候補者に求める最も重要なソフトスキルとは?
Khaleel:私たち個人の生活、そして職業人としての生活の中で最も重要な観点の一つに「コミュニケーション」があります。私の個人的な経験から言うと、これは適切な社員が雇用されているかどうかを判断する、最も重要なソフトスキルでもあります。
特定の職種に対して高い能力と、KSAと呼ばれる必要な「知識、スキル、および能力」のすべてを持っている採用候補者の多くがコミュニケーションスキルが不十分であるために雇用のチャンスを逃しています。ヒューマンキャピタルの視点から言うと、優れたコミュニケーションスキルを持たないことは、効率的な職務の遂行を妨げるだけでなく、職場環境にマイナスの影響を与えることがあるからです。
Q:では、募集職種に必要な技術的なKSAすべてを持っているのに、優れたコミュニケーションスキルに欠けていると思われる採用候補者にはどのようにアプローチするのですか?
Khaleel:人材がとにかく早く欲しい場合や、その時の市場に有能な人材が少ないなどの状況では、企業はコミュニケーション能力をあまり重要視しないことが多々あります。
しかしProgressSoftでは、コミュニケーションスキル不足を軽視した採用は、人材不足の解消というメリットよりも職場環境に悪影響を与えるデメリットの方が高いと考えます。ですので、質の高い職場環境を維持するために当社が求めるすべてのスキルを妥協せずに、最も適切な候補者を継続的に探すようにしています。
Q:このアプローチに例外はありますか?
Khaleel:コミュニケーションがビジネスの成功に不可欠かどうかは、候補者を募集している職種によります。例えば、その職種が継続的に、社内外の関係者とのやりとりを求められるものであった場合、コミュニケーションスキルの不足は決して妥協できるものではありません。
しかし、関係者とのやりとりがあまり必要でない職種については、その候補者が極めて優れている場合には例外的に対応することはあります。
Q:トレーニングは効果がありませんか?
Khaleel:まだ経験の浅い新卒者や、コミュニケーションスキルに多少の不安がある候補者などの限られた人たちにとってはトレーニングでこの問題を克服できることもあります。しかしそれ以外の場合では、優れたコミュニケーションスキルの不足は、企業側からは対処できるものではないと考えています。採用候補者自身にも、他のチームメンバーにもトラブルの原因になることがあります。
しかし、採用候補者が自身のコミュニケーションにおける問題を認識している場合は、改善に努め、最終的に克服できる可能性があるでしょう。
Q:採用候補者が優れたコミュニケーションスキルを持っているかどうかをどのように判断するのですか?
Khaleel:面接の段階で、まずは行動や状況に関する質問、面接時の一般的な会話、リファレンスチェック、そしてこのスキルを評価できるあらゆる種類のテストを行います。特に注意を払っているのは、ボディランゲージ、反応、チームワークに対する積極的な取り組みです。これで候補者に適しているかどうかを十分に判断することができます。
Q:ProgressSoftやそれ以外で新しい仕事に応募する方々にアドバイスはありますか?
Khaleel:職場での多くの問題はコミュニケーションによって生じていて、チームメンバー間の健全なコミュニケーションが大きな成功を成し遂げるための唯一の方法であるとヒューマンキャピタル部門は考えています。
従って、新しい仕事に応募する方々へのアドバイスは、その職種に求められる効果的なコミュニケーションスキルを獲得し、必要に応じてそのスキルをオンラインコースや日々の業務、本や記事を通じて向上するよう努めることです。これは取り組むべき最も重要なソフトスキルであり、これがないと向上心や成功を得ることは難しいでしょう。
Q:コミュニケーションスキルを選定条件として重要視することはProgressSoftにとって有効ですか?
Khaleel:社内に同質のチームを構築する上でとても役立ちました。当社のアジャイル開発の手法やチームにおけるダイナミクスは社員の間での多大な共同努力を必要とするため、コミュニケーションスキルが不足している新メンバーを認識し、迅速な是正措置を講じることが容易になります。
当社の選定条件とコミュニケーションスキルの重視は、尊重、透明性、協力に基づく企業文化やガイドラインの観点から当社が求める基準を維持する上で非常に有効です。
有効なだけでなく、ProgressSoftの成功には社内外において不可欠なものだと言えるでしょう。