相互運用可能な即時決済システム

PS-IIPS

ProgressSoftの相互運用可能な即時決済システムは、全国規模で行われる様々な取引タイプの即時決済を容易にします。24時間365日稼動し、中央銀行が複数の金融機関の銀行口座や電子ウォレット間の相互運用性をサポートできるようにします。

このシステムは、中央銀行のビジョンと市場の需要に沿った複数の導入モデルを提供します。柔軟な決済開始・処理機能により、金融機関はそれぞれの強みを生かし、顧客中心の効率的な決済サービスを開始することができます。

PS-IIPS

特徴

マルチ決済サイクル

PS-IIPSでは、複数の決済サイクルを設定することで、24時間を完全にカバーします。決済サイクルは、任意の期間、もしくは金融機関の流動性準備の閾値、すなわちデビットキャップに基づいて設定することができます。

マルチ決済サイクル
インテリジェント決済

インテリジェント決済

PS-IIPSは、決済を「顧客間の決済」(夜間・週末・休日も稼働)と「金融機関間の決済」(中央銀行のRTGSシステムの始業と同時に執行)に区分しています。

柔軟な展開モデル

PS-IIPSは、従来の二者間展開モデルに加え、ホワイトレーベルのアプリや決済サービスプロバイダーを通じて決済を開始できる柔軟性を提供します。このイノベーションにより、さまざまな付加価値サービスを開始する可能性が広がるとともに、全国的な即時決済システムの普及がスピードアップします。

柔軟な展開モデル

その他の機能

ネッティング決済

PS-IIPSでは、金融機関間の決済にネッティング決済(DNS 方式)を採用しています。決済サイクルが満期時間を迎えると、システムは金融機関ごとに正味のポジションを計算し、RTGSシステムが決済を行うために必要な情報を中央銀行に送信します。

金融機関間決済

PS-IIPSは、異なるサイクルの決済を実行するため、中央銀行のRTGSシステムと通信を行います。中央銀行がPS-IIPSを採用している場合は、RTGSシステムなしに、PS-IIPSに組み込まれた決済コンポーネントを介して金融機関間決済を行うこともできます。

多目的トランザクション

PS-IIPSの採用により、金融機関はエンドユーザーに様々な即時支払いサービスを提供することができるようになります。特に、信用取引、支払請求、返済請求をはじめとする、広範な金融取引に威力を発揮します。

利便性の追求

PS-IIPSは、金融機関がエンドユーザーの携帯電話番号、IBAN番号、エイリアスを利用して即時決済できる機能を提供し、便利で応用性の高いサービスを実現します。

パラメータの活用

PS-IIPSでは、支払いの最大限度額、チャネル、使用通貨、機関ごとにカスタマイズされた定義など、幅広いパラメータの設定が自由に行えます。但し、コンプライアンスと安定性を確保するため、金融機関間のSLA (Service Level Agreement)は常に監視されています。

柔軟な設計

PS-IIPSは柔軟性を基本コンセプトに設計されており、そのコンセプトは各機能に反映されています。モジュール設計、通信インターフェイス、および環境設定。これらすべての観点から、金融インフラストラクチャが要求される多様なニーズを満たせるよう設計されています。

マルチ通貨サポート

PS-IIPSでは、通貨ごとに複数の決済サイクルを並列的に動作させることができます。

マルチ言語サポート

PS-IIPSユーザーインターフェイスとシステム通知は、任意の言語で自動的に出力されます。一方、エビデンスとなる元データは、入力時の言語により保存されます。

国際規格への対応

PS-IIPSは、ISO 20022に準拠し、API(Application Programming Interfaces)を公開しています。

柔軟な全国エイリアスディレクトリ

PS-IIPSは、金融機関に柔軟な全国エイリアスディレクトリを提供し、全国規模でさまざまな種類の取引におけるシームレスな支払開始を可能にします。

管理されたデータアクセス

PS-IIPSは、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)スタックに役割ベースのアクセス制御(RBAC)を提供。機密性の高い決済データへの安全かつ制御されたアクセスを保証し、金融機関全体のシステムセキュリティを強化します。

安全なデータ管理

PS-IIPSには、安全なPIN暗号化ソフトウェア開発キット(SDK)が備わっているので、金融機関は機密性の高い認証データを安全に管理することができ、即時決済取引において高いセキュリティを維持します。

メリット